ヌード写真を撮る

はだかのすヽめ

朝の屋上、近くにあった椅子に座ってもらいました(場所:某大学)

こんにちは、フリーカメラマンのコムラマイです。身近な人をモデルにヌード写真を撮影しています。

なぜヌード?

彼・彼女の身体というスクリーンを借りて、わたしは様々な表現を投影しています。 服には流行や素材、着る人の感性など多量の情報が詰まっており、写真の世界観に必ず影響します。そこで、できるだけ何も身に纏っていない状態の方が、制作意図をより鮮明に視覚化できるのでは、という考えからヌードを撮影しています。

モデルは友人に協力をお願いしているため、被写体経験のない人がほとんどです。最近は友人の紹介やインターネットで知り合った方など、初めて会ったその日にヌードを撮影する機会も増えてきました。

面白い柄のカーテンを発見、友人2名を撮りました(場所:ラブホテル)

きっかけ

ヌードを始めた理由…なぜか覚えていません。ただ、もともと絵画が好きだったので裸に対する抵抗感が少なく、むしろ興味津々だったように思います。最初のヌードっぽい撮影は大学3年生の夏、下着姿の友人でした。当時はカメラを持っておらずiPhoneでした。撮影前に念のため「あの…下着になってほしいんやけど…」と連絡すると「オッケーいろんなの持って行くね」まさかの快諾。とんとん拍子で事は進み、最後にはブラジャーを外した撮影もしました。彼女が、そしてそれ以降の友人たちがわたしをヌードカメラマンにしてくれました。

ひげやほくろなど、その人の特徴的な部分に魅力を感じます(場所:ラブホテル)

どこで撮る?

場所はモデルさんが一人暮らしをしている部屋かラブホテルのケースが多いです。
一方で、早朝の某美大(夏だったので虫除けを大量に持って行きました)や、モデルさんの亡くなった祖母のお家(築およそ60年の二世帯住宅で、生前の丁寧な暮らしが隅々から感じ取れました)など面白いケースもいくつかありました。
モデルさんをより魅力的に写すため、場所の選び方やトリミングの仕方には注意しています。人物と背景のバランスを考えながら撮るのも、身体の一部に集中した撮り方も楽しいです。照明機材は持ち込まず、自然光・その場にある照明で撮影しています。

撮影の流れ

撮影前に容姿に関するコンプレックスと好きな部分、その理由を質問します。目の前にいる人の身体を大切に扱うために、必ずこのやり取りを行います。撮影中、表情や身体にハッとさせられたりドキッとした瞬間があれば、なるべくすぐ言葉にして伝えています。
ポーズは事細かに指示する場合と、本人にお任せする2パターンです。一緒に試行錯誤して、絶妙なポーズを生み出せた時はテンションが上がります。

彼女はこの時が初めての被写体体験でした(場所:モデルさんのシェアハウス)
衣類と撮る時は、色・シルエットを生かせるように選びます(場所:モデルさんのアトリエ)

撮った、その後

全てRAW撮影しているので、Lightroomというソフトを使い色を整えてから現像します。必要に応じてPhotoshopで背景の合成や、簡単な修正を行う時もあります。色の微調整作業が好きで、ちょっとした差を何度も検証します。 
SNSに投稿する際は、事前に確認を取り許可をいただいています。なので、みなさんにお披露目していない写真がいっぱい…モデルさんとの秘密です。

レースがあることでかわいさアップ…(場所:モデルさんのお家)
セルフポートレート、中央下の植物は花弁の落ちた百合です(場所:自宅)

ヌード、いかがでしょうか

友人、恋人、自分自身のヌードを撮ってみる、長く短い人生そんな日が一日ぐらいあっても面白いかもしれません。銭湯やベッド以外で目にする裸はいつも以上に神秘的です。わたしはその美しさにいつも胸が高鳴ります。
あなたの身体をあなた以上に美しく思う人間、ここにいます。

いつも腹ヘリコプター @comuram